流体の運動方程式(ナビエ・ストークス方程式)には,速度場 $\boldsymbol{v}$ を自分自身の向きに微分した移流項 $(\boldsymbol{v}\cdot\nabla)\boldsymbol{v}$ が現れます.デカルト座標では,成分ごとに $\boldsymbol{v}\cdot\nabla$ を作用させるだけで…
ベクトル場のラプラシアン(ベクトルラプラシアン)$\Delta\boldsymbol{A}$ は,流体のナビエ・ストークス方程式の粘性項(方程式全体を円筒座標・極座標の成分で書いた式は移流項の記事の7節), ,弾性体の変位の方程式,電磁気学のベクトルポテンシャルの…
この記事では,曲線座標 $\xi^i$ での勾配(grad)・回転(rot)・発散(div)・ラプラシアンを,微分形式を使って導きます.ベクトルを微分形式と対応させると,grad・rot・div はどれも外微分 $\mathrm{d}$ になります.外微分の成分は偏微分だけで書けて…
入門編では,極座標(球座標)・円筒座標の発散(div)・ラプラシアン・回転(rot)を,任意の関数(テスト関数)$\psi$ を掛けて部分積分する方法で導きました.方法そのもの(テスト関数を掛けて部分積分する)は座標によらない考え方ですが,入門編でまと…
極座標(球座標)や円筒座標のラプラシアンは,点電荷のまわりの電位,水素原子のシュレーディンガー方程式,円柱の中の熱伝導など,物理のいろいろな場面に出てきます.ところが,デカルト座標のラプラシアン $\dfrac{\partial^2 f}{\partial x^2} + \dfrac…
テンソル解析を使うと,曲線座標でのベクトルの計算を,添字の計算として機械的に進めることができます.そこで,計算はテンソル解析で進めて,必要に応じてベクトル解析の記法に読み替える方針が実用的です.しかし,テンソル解析で計算した成分は,一般に…
極座標(球座標)や円筒座標のような直交曲線座標では,勾配(grad)・発散(div)・回転(rot)・ラプラシアンの公式が,座標ごとのスケール因子 $h_1,h_2,h_3$(座標を1つだけ少し動かしたときに進む距離の係数)だけで決まります.この記事では,一般の直…
物理学の様々な分野に登場する「波」。弦の振動、音波、電磁波、そして量子力学の物質波など、これらはそれぞれ異なる物理的背景を持ちながらも、似たような方程式で記述されます。 この連載記事では、様々な波動現象における保存則の共通点を調べ、それらが…
「$\log_{10} x$ を微分すると $\dfrac{1}{x}$ でしょう?」・・・もしそう思ってしまったら、要注意です!$\log x$(自然対数)の微分は $\dfrac{1}{x}$ ですが、底が $e$ 以外の対数関数(常用対数など)を微分する際には、「底の変換公式」を使って底を $…
この記事のPOINT 物理学や工学で必須となる「関数の時間平均」をわかりやすく解説 時間的な周期性を持つ関数の長時間平均は、1周期分の平均に一致することを示す 交流回路や信号処理で重要な「実効値(RMS)」の意味と計算手法を紹介 電磁気学・光学などで活…
バームクーヘン積分を用いた回転体の体積の求め方を分かりやすく解説.公式の導出や幾何的な意味を図と式を用いて丁寧に説明.